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フィットネステスト

Polarフィットネステストは、安静時の有酸素運動(心血管)能力を短時間で測定する、容易で安全な方法です。その結果であるPolar OwnIndexは、一般的に有酸素運動能力の評価に用いられる最大酸素摂取量((VO2max)に相当します。長期的なトレーニング状況、心拍数、安静時の心拍変動、性別、年齢、身長、体重のすべてがOwnIndexに影響します。Polarフィットネステストは、健康な成人を対象に開発されています。

有酸素運動能力は、身体に酸素を運ぶ心血管系が、どの程度良好に機能しているかに関連しています。有酸素運動能力の高さは、心臓が健康で効率的であることを意味します。有酸素運動能力が高いと、多くの健康上の利点があります。たとえば、高血圧を改善し、心血管疾患および心臓発作のリスクを低減します。有酸素運動能力を高めるには、OwnIndexにはっきりと変化が見られるまで、通常のトレーニングを平均6週間程続ける必要があります。日頃あまり運動習慣がない人ほど、すぐに改善を確認できます。有酸素運動能力が向上すればするほど、あなたのOwnIndexにおける改善度は小さくなります。

また有酸素運動能力は、大きな筋肉群を使用するタイプのトレーニングにより、最も改善されます。これには、ランニング、サイクリング、ウォーキング、ボート漕ぎ、水泳、スケート、クロスカントリースキーなどが含まれます。進捗をモニタリングするには、まず最初の2週間で数回、OwnIndexを測定して基準値を確認し、その後は月に1回程度テストを行います。

テスト結果を確かで信頼のおけるものにするには、以下の基本的な条件を守ってください。

  • テストは、静かな場所であれば、自宅、オフィス、スポーツクラブ等どこでも実施できます。気が散るような音(テレビ、ラジオや電話など)を避け、人と話すのもやめましょう。
  • 常に同じ環境と時間帯で、テストを実施します。
  • テスト実施前2~3時間は、重い食事の摂取、また喫煙を避けてください。
  • テスト前日および当日は、激しい運動や、アルコールや興奮性のある薬物の摂取を避けてください。
  • 穏やかでリラックスした状態になります。テストを開始する前に1~3分間横になり、リラックスしてください。

テスト前

心拍センサーを装着します。詳細については、「心拍センサーの装着」でご確認ください。

テストを開始する前、トレーニング状況を含むあなた身体的設定が正確であることを、設定 > 個人設定へ移動して確認します。

テストの実施

フィットネステストを実行するには、テスト > フィットネステスト > リラックスしてテストを開始に進みます。

  • 「心拍信号検索中」と表示されます。心拍信号が見つかると、心拍グラフと現在の心拍数および「横になりリラックス」とディスプレイに表示されます。身体の動きを最小限にし、会話を止め、リラックスします。
  • 左下ボタンを押すと、どの段階でもテストを中断できます。「テストキャンセル済」と表示されます。

M460が心拍信号を受信できない場合は、「テスト失敗」と表示されます。その場合は、心拍センサーのストラップがぴったりとフィットしていて、電極が湿っていることを確認してください。

テスト結果

テスト終了後、2回ビープ音がしてから、フィットネステスト結果と推定されるVO2maxが表示されます。

「VO2maxを個人設定上に更新しますか?」と表示されます。

  • 「はい」 を選択し、その値をあなたの個人設定に保存します。
  • 最近、VO2max値を測定しており、その結果から1フィットネスレベル以上の誤差がある場合のみ、「いいえ」を選択します。

あなたの最新テスト結果は、テスト > フィットネステスト > 最新の結果で、表示できます。ここでは、直近のテスト結果のみが表示されます。

それまでのフィットネステストの結果を視覚的に分析するには、Polar Flowウェブサービスを開き、ダイアリーからテストを選択し、詳細を確認してください。

フィットネスレベルの評価

男性

年齢/年 とても低い 低い 普通 良い 高い 非常に高い 最高
20~24 <32 32~37 38~43 44~50 51~56 57~62 >62
25~29 <31 31~35 36~42 43~48 49~53 54~59 >59
30~34 <29 29~34 35~40 41~45 46~51 52~56 >56
35~39 <28 28~32 33~38 39~43 44~48 49~54 >54
40~44 <26 26~31 32~35 36~41 42~46 47~51 >51
45~49 <25 25~29 30~34 35~39 40~43 44~48 >48
50~54 <24 24~27 28~32 33~36 37~41 42~46 >46
55~59 <22 22~26 27~30 31~34 35~39 40~43 >43
60~65 <21 21~24 25~28 29~32 33~36 37~40 >40

女性

年齢/年 とても低い 低い 普通 良い 高い 非常に高い 最高
20~24 <27 27~31 32~36 37~41 42~46 47~51 >51
25~29 <26 26~30 31~35 36~40 41~44 45~49 >49
30~34 <25 25~29 30~33 34~37 38~42 43~46 >46
35~39 <24 24~27 28~31 32~35 36~40 41~44 >44
40~44 <22 22~25 26~29 30~33 34~37 38~41 >41
45~49 <21 21~23 24~27 28~31 32~35 36~38 >38
50~54 <19 19~22 23~25 26~29 30~32 33~36 >36
55~59 <18 18~20 21~23 24~27 28~30 31~33 >33
60~65 <16 16~18 19~21 22~24 25~27 28~30 >30

分類は米国、カナダ、欧州7か国で健康な大人の被験者からVO2maxを直接測定した62の調査の文献のレビューに基づいています。参考文献:Shvartz E、Reibold RC。『6歳~75歳の男性および女性の有酸素運動能力の基準:レビュー。「Aviat Space Environ Med」誌、61:3-11, 1990。

Vo2max

細胞組織への酸素供給能は、心肺機能によるものであるため、最大酸素摂取量(VO2max)と心肺機能の健康度には明確な相関性があります。VO2max(最大酸素摂取量、最大有酸素パワー)は、最大限の運動の際、身体が利用できる酸素の最大量です。これは心臓が筋肉に対して血液を供給できる最大能力に直接関係しています。VO2maxは、フィットネステストにより測定または推測できます(例:最大運動テスト、最大下運動テスト、Polarフィットネステストなど)。VO2maxは、心肺機能の有効な指標であり、ランニング、サイクリング、クロスカントリースキー、水泳などの耐久性スポーツにおけるパフォーマンス能力のよい予測ファクターです。

VO2maxは、1分当たりのミリリットル(ml/min = ml ■ min-1)、または体重1キロ単位(ml/kg/min = ml ■ kg-1■ min-1)のいずれかで表されます。