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Polar心拍ゾーン

Polar心拍ゾーンは、心拍トレーニングをさらに効果的にします。トレーニングは、最大心拍数に対する割合(%)を基に5つの心拍数ゾーンに分けられます。心拍ゾーンを利用することで、簡単にトレーニング強度を選択およびモニタリングすることができます。

ターゲットゾーン HRmax*の% / bpm トレーニング時間の目安 トレーニング効果

最大

90–100% 171~190bpm 5分未満

効果:心肺機能および筋肉への最大、またはそれに準ずる効果

体感例:激しい呼吸と、筋肉の強い疲労感。

推奨されるのは:トレーニングを積んだ、鍛えられたアスリート。短時間のみ。一般的に、レース前の最終調整など。

ハード

80–90% 152~172bpm 2~10分

効果:早い速度でのトレーニングに対する持久力を強化。

体感例:筋肉の疲労感と激しい呼吸。

推奨されるのは:経験を積んだアスリートの通年トレーニング。競技のプレシーズン中に、より有効となる。

中程度

70–80% 133~152bpm 10~40分

効果:通常のトレーニングペースを強化し、中強度の運動がより簡単になり、運動効率を改善する。

体感例:一定にコントロールされた、速い呼吸。

推奨されるのは:イベントに向けての準備、またはパフォーマンスを向上させたいアスリート向け。

軽度

60–70% 114~133bpm 40~80分

効果:基礎体力を向上させ、回復を促進、新陳代謝を増進させる。

体感例:軽めで心地よい運動。筋肉および心血管への軽い負荷。

推奨されるのは:ベーストレーニング期間中の長時間のトレーニングセッションや、競技シーズン中の回復トレーニング。

非常に軽度

50–60% 104~114bpm 20~40分

効果:ウォームアップとクールダウンに有効。回復を促進する。

体感例:非常に容易で、負担が軽い。

推奨されるのは:トレーニングシーズンを通して。回復およびクールダウン向け。

HRmax = 最大心拍数(220-年齢)例:30歳の場合 220–30=190bpm。

心拍ゾーン1でのトレーニングは、非常に低い強度です。トレーニングの原則として、パフォーマンス向上にはトレーニング中だけでなく、トレーニング後のリカバリーも重要です。この非常に軽い強度のトレーニングにより、回復プロセスを促進します。

心拍ゾーン2でのトレーニングは、持久力トレーニング向けで、あらゆるトレーニングプログラムに不可欠な部分です。このゾーンでのトレーニングは軽い有酸素運動です。また長期間このゾーンでトレーニングを続けることで、エネルギー消費を増加させます。成果を出すには、継続が必要です。

心拍ゾーン3では、有酸素運動能力が向上します。トレーニング強度は、スポーツゾーン1、2よりも高くなりますが、まだ主に有酸素運動です。ゾーン3のトレーニングには、回復トレーニングの後に続くインターバルなどがあります。このゾーンでのトレーニングは、心臓および骨格筋への血液循環の改善に特に効果があります。

潜在能力を最大限に発揮して競争したいなら、心拍ゾーン4および5でのトレーニングが必要です。このゾーンでの無酸素運動を、インターバルトレーニングで最大10分間行います。インターバルが短ければ短いほど強度が高くなります。インターバル中に十分に回復することがとても大切です。ゾーン4および5でのトレーニングパターンは、最大パフォーマンスを向上させるためのものです。

Polar心拍ゾーンの目標値は、医療機関等で測定したHRmaxの値を使用するか、ご自身で値を測定するためにフィールドテストを実施することで、カスタマイズできます。目標心拍ゾーンを利用してトレーニングする場合は、ゾーン全体を活用するようにします。中間ゾーンはよいターゲットですが、いつも同じレベルを維持する必要はありません。心拍数は徐々にトレーニング強度に適応します。例えば、目標心拍ゾーンの1から3へ移行した場合、循環系や心拍は3~5分程で変化します。

トレーニング強度による心拍の変化は、運動能力や回復レベル、環境など様々な要因の影響を受けます。疲労感に注意し、適宜トレーニングプログラムを調整することが重要です。