Polar Sleep Plus Stages™ トラブルシューティング
Polarウォッチの睡眠状態のトラッキング機能は、全自動化されています。Sleep Plus Stagesのデータ測定は、内蔵3D加速度センサーによる非利き手の動き、および光学式心拍計により手首から記録される心拍間隔時間データに基づいて行われます。Sleep Plus Stagesを機能させるために、継続的な心拍計測機能を有効にする必要があります。
当社および他者により、Sleep Plus Stagesのアルゴリズムは、非常に正確であることが確認されていますが、自動睡眠検出技術には、いくつかの課題があることも重要な事実です。腕時計が、毎晩のあなたの睡眠状態を、適切に認識できない場合があります。また、検出された就寝または起床時刻が、あなた自身が体感する時刻と異なる場合があります。この文書では、これが発生する理由と自動睡眠検出の課題について説明します。
Polar Sleep Plus Stages機能は、健康的な睡眠の追跡機能として開発されました。測定された結果により、あなたの睡眠習慣をより良く理解し、睡眠を最適化する方法を見つけることができます。この機能は、睡眠の乱れや他の関連する状態の診断または治療における使用を意図していません。
Sleep Plus Stagesの測定結果が欠落している場合、Sleep Plus Stagesが計算に何らかの理由で失敗したことを意味します。これは、次の理由の1つ以上により発生します:
- Sleep Plus Stagesを機能させるために、継続的な心拍計測機能を有効にする必要があります。継続的な心拍数計測を有効にするために、「設定」 > 「基本設定」 > 「継続的な心拍数計測」に進み、「オン」または「夜間のみ」を選択してください。
- 腕時計を正しく着用してください。リストバンドを手首周りにきつく締めます。腕時計の後面のセンサーが、常にあなたの皮膚と接触している必要があります。詳しい装着方法はPolarの手首での心拍計測についてをご参照ください。
- 睡眠が4時間未満である。Sleep Plus Stages測定による評価を取得するには、睡眠時間、つまり就寝から起床までの時間が、少なくとも4時間あることが必要となります。
- Polarウォッチが、4時間以上眠っているにも関わらず、睡眠時間が4時間未満であったとデータを検出した。自動睡眠検出は、あなたが睡眠中に絶えず動いている場合、たくさん動く場合に課題があります。つまり、データの精度が低下します。例えば、検出される就寝時刻が実際の時刻よりも遅く、および/または、検出される起床時刻が実際の時刻よりも早い場合、その結果、検出される睡眠時間の長さが、Sleep Plus Stagesの計算に必要な十分な睡眠時間を得られず、Sleep Plus Stagesの値を算出できない場合があります。
- 自動睡眠検出は、睡眠中に少なくとも何らかの動きがあるという事実を考慮しています。前述の通り、Polarウォッチの睡眠検出は、手の動きの記録に基づいています。あなたが長時間ほとんど動かない場合、Polarデバイスは、装着されていることを確認することが必要になります。これにより、特定のケースにおいて、睡眠データが不正確かつ不十分になる可能性があります。
- 起床後直ちにPolarデバイスを取り外したり、就寝中にのみ装着したりすることも、Sleep Plus Stagesの計算機能を混乱させる原因になります。
継続的な心拍計測機能が腕時計の設定で有効化されていない場合、完全な睡眠状態のフィードバックを得られないことがあります。継続的な心拍計測機能が有効化されていない場合、睡眠スコア、睡眠テーマ(睡眠量、睡眠の安定性、睡眠による回復度)へのフィードバック、睡眠ステージに関する情報を記録することができません。ただし、睡眠時間、睡眠の中断、実際の睡眠時間、睡眠の継続時間などの基本的な睡眠データは記録されます。
検出された就寝時刻または起床時刻に不正確があると思われる場合は、その考えられる原因について、以下を確認してください。
- あなたが睡眠の始めに、その睡眠状態が安定せず絶えず動いている場合、Polarウォッチがいつ就寝したのか認識できず、実際の時刻よりも遅い就寝時刻を検出する可能性があります。
- あなたが睡眠の終わりに、その睡眠状態が安定せず絶えず動いている場合、まだ睡眠状態にあるにもかかわらず、Polarウォッチが起床したものと認識してしまうため、実際の時刻よりも早い起床時刻を検出する可能性があります。
- 就寝前または起床後に、睡眠から目覚めた状態でも比較的動きが少ない状態で横になっている場合(例えば、読書、テレビを見るなど)、Polarウォッチは、あなたが実際に起きているのか、眠っているのかの判断が難しくなり、睡眠状態にあったものと誤ってPolarウォッチが記録する可能性があります。
- Polarデバイスをしばらく装着せず、就寝の直前に手首に装着した場合、デバイスには、装着されたことを確認するための十分なデータが与えられません。就寝の約1時間半前には、Polarウォッチを装着してください。
- 検出された起床または就寝時刻に納得できない場合は、睡眠時間をより良く反映させるため、Flowウェブサービスまたはアプリで、その時刻を手動で編集できます。
デバイスを工場出荷時設定にリセットすることで、この問題が解消するか試してください。工場出荷時設定を実行すると、すべての個人データと設定がデバイスから削除されます。再度設定を行い、自分に合わせた設定に調節する必要があります。PolarデバイスからFlowアカウントに既に同期されたデータはすべて安全です。リセットすると、睡眠ステージ情報(浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠)、テーマ(睡眠量、睡眠の安定性、睡眠による回復度)に関するフィードバック含む1晩寝た後の睡眠スコアを取得できます。3日目の夜を過ぎると、通常レベルに対する比較データが得られます。
Polar Ignite、Polar Ignite 3、Polar Grit X、Polar Grit X Pro、Polar Grit X2 Pro、Polar Vantage M、Polar Vantage M2、Polar Vantage V、Polar Vantage V2、Polar Vantage V3の再設定の手順は、こちらのリンクをご参照ください。
誠に勝手ながら、ゴールデンウィーク期間中は、サービスセンターを下記の通り休業とさせていただきます。
2024年 4月27日(土)~ 5月6日(月)
※ゴールデンウィーク休業前の修理品のご返送は、2024年4月19 日(金)弊社到着分までとさせていただきます。但し、修理の内容によりましては休業前の対応が出来かねる場合がございますのでご了承くださいませ。
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