心拍数ベースのトレーニング
心拍データにより、あなたの身体的状態とトレーニングが身体に与える影響を把握できます。受け取る情報は、トレーニングの頻度や強度といったトレーニング計画の調整に役立ち、最大のパフォーマンスを発揮できるようサポートしてくれます。
熱心なアスリートの方にも、フィットネスや健康のためにトレーニングする方にも、心拍モニターは使用者個人固有の情報を提供することにより、トレーニングを活用し、適切にトレーニングを行い、意欲を維持させることに役立ちます。心拍モニターで身体の状態に耳を傾け、回復時間を最適に維持することにより、フィットネスを向上させ、エンデュランスパフォーマンスを向上させます。
心拍数を使用したトレーニングは、あらゆるフィットネスレベル、トレーニング頻度の方に効果をもたらします。以下で、トレーニング参加者別の効果に関するリストを確認できます。
ビギナー
- トレーニングに対する身体の反応を把握。
- 過度なトレーニングにならないよう維持。
- トレーニングルーチンの強度の管理。
- 向上に関するフィードバック。
時々トレーニングを行う人
- 様々な状況での、トレーニングプログラムの強度の管理。
- プログラムの微調整により最適な結果を取得。
- セッションの間と後に豊富なフィードバックを取得し、トレーニングに対する身体の反応を把握。
- トレーニングの進歩を確認。
プロレベル
- トレーニングプログラムの正しく計画された強度でのトレーニングをサポート。(ハードなトレーニング日は十分にハード、回復期間には十分に軽く、インターバル間の十分な回復など。)
- トレーニングを記録し、プログラムを正確に調整。
- オーバートレーニング、風邪などのアラートを素早く提供しつつ、トレーニングに対する身体の反応を把握。
- 進捗に関するフィードバック。
心拍数には個人差があり、内外の要素に影響されますが、心拍数は身体の状態を示す指標として使用できます。
心拍数に影響する個人の要素
- 年齢:最大心拍数は通常、年齢と共に減少します。
- 遺伝:遺伝は心拍数に影響します。
- フィットネスレベル:フィットネスレベルが高いと、心拍数はトレーニング後素早く減少します。 フィットネスレベルが向上すると、休息時心拍数は減少します。
- 最大心拍数:最大心拍数が高いと、トレーニング時の心拍数も高くなります。
- 健康状態:病気にかかっている、または病気にかかりそうな場合、心拍数が高くなります。
心拍数に影響するトレーニングの要素
心拍数は、関連する筋肉、経験と技術のレベルに応じて、アクティビティにおいて変化することがあります。例えば、グループトレーニングでは、心拍数は、筋肉調整クラスと比較して、高い強度のクラスにおいて高くなります。
一般的にランニングは、ストレステスト時に最大心拍数を引き出し、サイクリングやスイミングにおける最大心拍数は、同様のテスト時に心拍数が10~15低くなります。これは、ランニング以外のアクティビティにおいてトレーニングの心拍数の強度を5~10の心拍数により調節する必要があることを意味します。
心拍数に影響する外部の要素
天候と環境の温度
一般的に身体は、深部体温を狭く安全な範囲で維持するのに優れています。しかし、極端な条件でのトレーニングは身体に負荷を与えます。
一般的に、深部体温はトレーニング時に上昇します。これにより、心拍数が上昇します。これは、心臓が働く筋肉に血液を送り、また、クールダウンのために肌に血液を送る必要があるためです。また、身体の過熱を防ぐために、一般的に、汗をかくことにより熱を逃がします。汗を過度にかくことは、脱水症状につながり、脱水症状はさらに深部体温の安全な範囲を超えて上昇し、心拍数はクールダウンのために上昇します。脱水症状は、熱い環境においてのみ起こるだけでなく、水分補給が十分でないと、血液の量も不足するため、心拍数の上昇につながります。
一方で湿度は汗の効果を減少させ、身体が深部体温を効果的に下げるのを妨げます。そのため、湿度の高い環境でのトレーニングは、心拍数の通常とは異なる上昇につながります。
主観的な運動強度と感覚と共に心拍数を使用し、適切なペースを設定してください。トレーニング中は定期的に水分を摂るようにしてください。
高度
高度の高い地点での低酸素(酸素不足)は、交感神経系に影響を与えます。まず、これは心拍数を上昇させますが、次に、心拍数への影響は減少し、もとの高い心拍数は維持されません。また、高度の高い地点は、副交感神経系を刺激し、最大心拍数の減少につながることがあります。
身体は数日から数週間の間に、高度の高い地点に適応しますが、高度の高い地点にいる時間が短いと、心拍数を適切な範囲に維持するためにペースをゆるめる必要があります。また、高度の高い地点でハードな運動から回復するには時間がかかるため、休息の時間はより長くする必要があります。
エネルギー
身体は常に炭水化物、脂肪、プロテインの組み合わせを使用し、エネルギーを生み出します。トレーニング強度が上昇するにつれて、炭水化物をより燃焼し、脂肪はあまり燃焼しません(タンパク質代謝は常に小さくなります)。低強度でも、脂肪を燃焼するために炭水化物が必要です(炭水化物の中で脂肪燃焼)。
炭水化物が少ない状態で走ると、一定の心拍数でペースを維持するのは難しくなります。負担や疲労は大きくなりますが、心拍数は減少します。これは、「ボンキング」と呼ばれ、炭水化物が豊富な食事を摂ることにより改善されます。経験則によると、2時間以上続くトレーニングにおいてエネルギーをもたらすものを摂取することが大事です。
ライフスタイルの要素
生活の習慣やスタイルは心拍数に影響します。例えば、ストレス、喫煙、カフェインまたはアルコールの摂取は心拍数を上昇させます。さらに、一部の治療は心拍数に影響する場合があります。治療は2つの面で心拍数に影響を与えます:上昇(例:ぜんそく治療)または下降(例:心臓や血圧の治療)。
…フィードバックを取得できます。
心拍数データに加えて、心拍モニタリングにより、カロリー消費、トレーニング効果、トレーニング負荷、回復状況といった他の役立つ情報を確認できます。これらの機能をサポートするデバイスについては、トレーニングデバイスのユーザーマニュアルをご確認ください。
…より効率的に。
Polar心拍ゾーンは、心拍数ベースのトレーニングの効果を高めます。トレーニングは、最大心拍数に対する割合(%)を基にした5つの心拍ゾーンに分けられます。心拍ゾーンを利用することで、簡単にトレーニング強度を選択およびモニタリングでき、異なる心拍ゾーンに基づいたPolarのトレーニングプログラムを使用できます。
…安全なトレーニング。
Polarトレーニングデバイスの使用により、さらにスマートにトレーニングできます。適切な強度でトレーニングを行うことは、パフォーマンスを向上させるための鍵となります。また、Polarは、トレーニング負荷と回復のモニタリングをサポートします。休息が必要なときに無理をしない場合は、身体の過度な負荷を避け、怪我の防止が必要とされます。
…目標達成を確認。
Polar心拍センサーとトレーニングデバイスの使用により、Polarフィットネステスト™ (は、Ignite、M400、M430、 M460、Vantage M、Vantage V、Vantage V Titan、Polar Beat、OH1で利用可能です) が実行できます。これは、有酸素フィットネスの簡単で安全、素早い評価方法です。同じ状況で定期的ににテストを続けることにより、向上を確認できます。
もう一つのテストは、心拍数と心拍変動の測定を基にした、起立試験です。起立試験(は、 M460、Vantage Vで利用可能です)は、トレーニングと回復のバランスをモニタリングできます。長期的に比較することでトレーニングを最適化し、オーバートレーニングを回避できます。これらの機能をサポートするデバイスについては、トレーニングデバイスのユーザーマニュアルをご確認ください。
誠に勝手ながら、ゴールデンウィーク期間中は、サービスセンターを下記の通り休業とさせていただきます。
2024年 4月27日(土)~ 5月6日(月)
※ゴールデンウィーク休業前の修理品のご返送は、2024年4月19 日(金)弊社到着分までとさせていただきます。但し、修理の内容によりましては休業前の対応が出来かねる場合がございますのでご了承くださいませ。
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