ランニングパワー
Grit X/Grit X Pro/Grit X2 Pro/Pacer Pro/Vantage V/vantage V2/Vantage V3 を使用すれば、外部のセンサーを使用することなく手首からランニングパワーを計算できます。Pacer/Vantage M/Vantage M2 の場合、ランニングパワーの測定に外部パワーセンサーが必要となります。
ランニングパワーとは?
ランニングパワーは、シンプルに言うとワット単位の機械的仕事量です。通常、物を持ち上げたり、階段をのぼったりするとき、人間は機械的仕事を行います。両方のケースで重力に逆らって動きます。ランニングでも、重力と摩擦に逆らって動きます。速く動くほど、パワーが高くなります。
一般的に認められているランニングパワーの定義はありません。しかし、Polar のソリューションを検証するために次の定義を使用しました。ランニングパワーとは、1 つのステップサイクルをステップサイクルの時間で割ったときの質量中心の機械エネルギーのプラスの変化です。この場合、機械エネルギーは運動および重力ポテンシャルエネルギーの合計です。検証することで、Polar のパワーが正確であることを確認しただけでなく、繰り返しのワークアウトが一貫した成果を生み(再現性)、パワーが強度の変化に迅速に対応すること(応答性)を確認しました。
ランニングパワーはGrit X/Grit X Pro/Grit X2 Pro/Pacer Pro/Vantage V/Vantage V2/Vantage V3を使ってどのように手首で測定されるのですか?
手首で測定する Polar のランニングパワーは、GPS と気圧センサーから取得する速度と勾配の情報を使用します。最終的なパワーは、フォースプレートを使用してラボで調整されます。この計算にはあなたの体重も影響するため、必ず最新の情報を記録しておいてください。
フットポッドパワーセンサーとの主な違いは、手首から測定する Polar のランニングパワーでは他のセンサーを必要としないところです。
ランニングパワーを使用したトレーニングのメリット
ランニングパワーは、ほぼリアルタイムで強度の増加に反応し、高いダイナミックレンジを持ち、高度の変化も考慮します。つまり、丘陵地帯でのインターバルトレーニングやランニングによく適しています。
高いダイナミックレンジのおかげで、ランニングパワーは有酸素と無酸素パワーの両方を測定できます。ランナーは最大有酸素パワー(MAP)を上回ったことを知ることができるため、トレーニングで役に立ちます。MAP (パワーゾーン 4 ~ 5)より大きなパワーでトレーニングすることは、短時間で多くの運動を提供できる大きく強い筋肉を育てるために欠かせません。さらにランニングパワーの「筋肉への負荷」と呼ばれる新しいパラメーターによって、トレーニングを着実かつ安全に進めやすくなります。
ランニングパワーと筋肉への負荷
Polar のシステム上、Training Load Pro のパラメーターの 1 つである筋肉への負荷はランニングパワーを用いて値を算出します。ランニングは筋骨格ストレスの原因ともなります。筋肉への負荷は、トレーニング セッション中に筋肉や関節にどれだけ負担がかかっているかを示します。これはランニングセッション(またはサイクリングパワーメーター使用時はサイクリングセッション)中に生成した自動的な動作(kJ)の量を表すものです。筋肉への負荷は、ショートインターバル、スプリント、ヒルセッションなど、心拍数が強度の変化に反応するのに十分な時間がない高強度を要するランニングのトレーニングセッションで、トレーニング負荷を定量化するのに役立ちます。
腕時計のランニングパワーの表示
Flow ウェブサービスのスポーツプロファイル設定で、トレーニングビューをカスタマイズすることにより、トレーニング セッション中に表示するパワーデータを選択できます。
ランニング中以下の項目を確認できます:
- 最大パワー
- 平均パワー
- ラップパワー
- 最大ラップパワー
- 平均オートラップパワー
- 最大オートラップパワー
トレーニング セッション中、および Flow ウェブサービス、アプリでのパワーの表示方法を選択:
- ワット W
- kg 当たりのワット数 W/kg
- MAP のパーセント値(MAP の % 値)
トレーニング セッションの後に腕時計の画面上に表示されるトレーニング概要で確認できる情報:
- あなたの平均パワー(ワット数)
- あなたの最大パワー(ワット数)
- 筋肉への負荷
- パワーゾーン内で費やした時間
Polar ウェブサービスとアプリでのランニングパワーの表示
分析に基づく詳細グラフは、Flow ウェブサービスとアプリで確認できます。トレーニング セッションから割り出されたあなたのパワー値、心拍数と比較してそれがどのように配分されたか、どのように上昇または下降したか、スピードの変化による影響を確認しましょう。
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