サイクリングパフォーマンステスト

サイクリングパフォーマンステストでは、あなたが60分間維持できる最大平均パワーを測定します。これは、機能的体力閾値(FTPテスト)として知られるものです。このテストで、あなた個人のサイクリングパワーゾーンを確認することができます。自分のパワーゾーンを把握することが、トレーニングの効率化につながります。またこのテストは、長期にわたるサイクリングパフォーマンスの進捗状況をチェックするのにも役立ちます。

60分間のFTPテストに加え、短時間テスト(20/30/40分)オプションもあります。これはテストの結果から60分行った時の推定値を算出するものです。注)短時間テストの精度は、60分テストほど正確ではありません。短時間のテストは経験がまだ浅いサイクリスト、またはケガの回復期間にある方に適しています。長期間にわたってテスト結果を比較検証したい場合は、常に同じタイプのテストを受けることをおすすめします。

より正確な結果データを得るには、パワーセンサー付きのインドアバイクの使用をおすすめします。屋外でのテストも可能です。途中で停止したりパワーの調整を強いられる屋外では、短時間のテストの方が実行しやすいでしょう。平らな地面の続くルートを選びましょう。また、信号など途中で停止しなければならない箇所を避けましょう。

サイクリングパフォーマンステストを実行するには、互換性のあるサイクリングパワーセンサーが必要です。互換性のあるパワーセンサーの全製品リストは他社のどのパワーセンサーがPOLAR VANTAGE V2との互換性がありますか?の項を参照してください。パワーセンサーを腕時計とあらかじめペアリングしておくこともお忘れなく。ペアリングの詳しい手順は、腕時計とセンサーをペアリングするでご確認ください。

テストの実施

テスト実行前に、ユーザー マニュアルの健康とトレーニングに関する項目、または商品パッケージに同梱されている重要情報シートをよくお読みください。このテストはかなりハードな内容となっています。トレーニング後充分に回復できていない状態の時には行わないでください。サイクリングシューズ、動きを妨げない衣服を着用してください。

また、個人設定で正確な体重データが入力されていることを確認しましょう。これは、長期にわたって結果データを比較検証する上で、大変重要になります。最初のテストでは、あなたの過去の情報に基づいて、パワー目標をこちらから提案します。これは、テスト中に一定のパワーレベルを維持するためです。テストを繰り返すにつれ、目標はこれまでのテスト結果に基づいて調整されます。

サイクリングテストには、ウォームアップとクールダウンのフェーズが含まれます。ウォームアップフェーズはパワーに焦点をあて、クールダウンフェーズでは、心拍数をベースにした内容になっています。注: ウォームアップとクールダウンフェーズは任意で行ってください。省略しても構いません。

  1. 腕時計上でテスト > サイクリングテスト > 時間から、20分、30分、40分、60分のいずれかを選んでください。
  2. そしてテスト > サイクリングテスト > スタート画面からスクロールダウンし、テストの概要をチェックします。テスト開始の準備ができたら、次へを選択します。
  3. 健康状態に関する質問に答え、確認項目をチェックし、プレトレーニングモードに移ります。
  4. テスト表示画面にパープルカラーでスポーツプロファイルが表示されます。インドアまたはアウトドアのサイクリングを伴う適当なスポーツプロファイルを選択します。腕時計がお使いのサイクリング パワーセンサーを検出するまで、プレトレーニングモードのままで待機します。
  5. 表示画面かOKボタンを押して開始します。
  6. テストはまずウォームアップフェーズからスタートします。ウォームアップの所要時間は約20分、ゆるやかなライディングから始めます。ウォームアップの中間派2~3種のパワフルなスプリントルーティンを取り入れています。所要時間はそれぞれ1分程度、リカバリー時間も設けています。これでテスト前の充分な準備ができました。短時間のウォームアップを選択した場合は、必ず速度を伴うスプリントと、回復フェーズを取り入れてください。ウォームアップを行うことで、コンディションに問題が無いかをチェックし、またバイクがあなたにとってベストの状態に調整されているかを確認できます。
  7. しっかりとウォームアップしたら、テスト開始を選択します。
  8. テスト中ずっと維持できるであろう最大パワーまでスピードを上げていきます。テストビューでは、パワー値はワットで表示されます。赤字の数字は現在のパワー、白地の数字は推定される目標パワーです。目標に近いペースを心がけ、テスト中同じパワーレベルを維持しましょう。スローダウンすると、結果データの精度に影響を及ぼします。
  9. テストフェーズは設定済みの時間に達すると終了します。

テスト後、クールダウンフェーズを実行することをおすすめします。

テスト結果

テスト概要では、ワット数で機能的体力閾値 (FTP)のパワー、最大心拍数、最大酸素摂取量(VO2max)を表示します。最新テストの結果は、テスト > サイクリングテスト > 最新の結果で確認できます。

機能的体力閾値(FTP)をサイクリストの体重で区切り、値を比較する重量出力比というメソッドで、同性のサイクリストとの比較検証がしやすくなります。今現在の体重で出せるパワー値が高いほど、重量出力比の効率が良いことを示します。これはあなたのエアロビクスフィットネス能力にも反映されます。あなたの重量出力比をベースにしたフィードバックを提供する際、トレーニング不足~トップレベルの8段階のレベルに、結果を簡単にわかりやすく分けて表示します。

1回目のテストの結果は、同性の他のサイクリストとの比較が表示されます。テストを繰り返し行うと、その後は以前のテスト結果をベースにしたフィードバックを提供します。

進捗状況を把握し適切なトレーニング強度をチェックする目的でサイクリングパフォーマンステストを行うなら、マックステストを3ヶ月ごとに繰り返すことをおすすめします。これは、トレーニングゾーンを常にアップデートしておくためです。

注)トレーニングゾーンと最大心拍数(HRmax)値を更新するには、結果データをPolar Flowアプリに同期させる必要があります。同期後にPolar Flowアプリを開くと、現在値を更新するかどうかメッセージが表示されます。サイクリング系スポーツのスポーツプロファイル設定方法が更新されます。

Flowウェブサービスとアプリにおける詳細分析

Polar Flowに忘れずに同期しましょう。長期的なデータに基づく分析を行う際に役立つ、すべてのテストデータを、Polar Flowウェブサービスにまとめてあります。テストページでは今までに受けたすべてのテスト内容が確認でき、またその結果データを比較することが可能です。長期にわたる進捗状況やパフォーマンスの変化を確認できます。