Running Index
最高のランニングパフォーマンスを保つために有用な機能です。長期にわたり定期的に使用することで、どの程度効率的にランニングを行っているかがわかります。Running Indexスコアは、心拍数とGPSやストライドセンサーから収集した速度データに基づき、ランニング後に毎回自動的に計算されます。高いスコアは、あなたが少ない労力で速く走れることを意味します。
Running Indexは、最大の有酸素ランニングパフォーマンスに関する重要な情報となるものです。ランニング中に測定された心拍数、速度のデータを基に算出されます。12分を超えるランニングトレーニングを行い、心拍数が記録され、速度が6 km/h / 3.7 mphを超える場合に算出されます。
目標に向かったトレーニングであれ、健康維持のためのランニングであれ、進捗の確認は、意欲を維持するものです。FlowウェブサービスのRunning Indexレポートにより、進捗を簡単にモニタリングでき、時間と共にランニングパフォーマンスの向上が確認できます。
また、有酸素運動能力の基準に基づいて性別と年齢に対しRunning Indexの値を比較することも効果的でしょう。一般的には、有酸素運動能力は年齢と共に低下し、男性は一般的に女性よりもより速いランニングが可能な身体的特徴を備えています。Running Indexの値を他の人と比較することは、自身の年齢グループにおいて平均を上回っているか、いくらか運動しなければならないか、自身のランニングフィットネスレベルの概要を把握するのに役立ちます。
記録を開始し、必要なGPSセンサーまたはストライドセンサーを使用している場合、算出は開始されます。速度が6 km/hを超え、少なくとも12分のランニングが算出に必要とされます。速度は算出に必要ですが、アルゴリズムは、ランニングにおいて自然で不可欠な休息を考慮します。これにより、算出を中断することなく、例えば、信号などでトレーニング中に2度少しの間、ランニングをやめる、またはスローダウンすることができます。レース時間および進捗において信頼性の高い、 効果的な概算を得るために、あなた個人の>最大* および休息時の心拍数**をFlowウェブサービスの個人設定でできるだけ正確に設定することが重要です。
* 最大限の運動で到達する分毎の最大心拍数(BPM)。
** 完全に静止した状態での1分間の心拍数(bpm)。
進捗の分析を開始する前に、最大心拍数 および休息時の心拍数の値を、できるだけ正確なパフォーマンス分析を得るために、Flowウェブサービスで設定していることを確認します。
ランニングトレーニングを行うと毎回、Running Indexの数値が取得できます。高い数値は優れたランニングパフォーマンスを示し、平均のRunning Indexにおける変化は、ランニングフィットネスを向上させている、または失っているか確認できます。FlowウェブサービスにおけるRunning Indexの長期分析は、4週間の加重平均を考慮し、最後の2週間に重点を置きます。日常的な変化は、心拍数とランニング速度の関係に影響するすべての要素により影響されうるものです。これらの要素は、熱、高度、空気抵抗、地形、ランニングする地面といった環境要因、衣服、シューズ、ストライドセンサーの校正といった外部要因、トレーニング状況、気分、脱水症状といった内部要因になりうるものです。
次の表でランニングフィットネスを同じ年齢や同じ性別の人々と比較できます。
男性
年齢 / 年 | とても低い | 低い | 普通 | 中 | 良い | とても良い | 最高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20-24 | < 32 | 32-37 | 38-43 | 44-50 | 51-56 | 57-62 | > 62 |
25-29 | < 31 | 31-35 | 36-42 | 43-48 | 49-53 | 54-59 | > 59 |
30-34 | < 29 | 29-34 | 35-40 | 41-45 | 46-51 | 52-56 | > 56 |
35-39 | < 28 | 28-32 | 33-38 | 39-43 | 44-48 | 49-54 | > 54 |
40-44 | < 26 | 26-31 | 32-35 | 36-41 | 42-46 | 47-51 | > 51 |
45-49 | < 25 | 25-29 | 30-34 | 35-39 | 40-43 | 44-48 | > 48 |
50-54 | < 24 | 24-27 | 28-32 | 33-36 | 37-41 | 42-46 | > 46 |
55-59 | < 22 | 22-26 | 27-30 | 31-34 | 35-39 | 40-43 | > 43 |
60-65 | < 21 | 21-24 | 25-28 | 29-32 | 33-36 | 37-40 | > 40 |
女性
年齢 / 年 | とても低い | 低い | 普通 | 中 | 良い | とても良い | 最高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20-24 | < 27 | 27-31 | 32-36 | 37-41 | 42-46 | 47-51 | > 51 |
25-29 | < 26 | 26-30 | 31-35 | 36-40 | 41-44 | 45-49 | > 49 |
30-34 | < 25 | 25-29 | 30-33 | 34-37 | 38-42 | 43-46 | > 46 |
35-39 | < 24 | 24-27 | 28-31 | 32-35 | 36-40 | 41-44 | > 44 |
40-44 | < 22 | 22-25 | 26-29 | 30-33 | 34-37 | 38-41 | > 41 |
45-49 | < 21 | 21-23 | 24-27 | 28-31 | 32-35 | 36-38 | > 38 |
50-54 | < 19 | 19-22 | 23-25 | 26-29 | 30-32 | 33-36 | > 36 |
55-59 | < 18 | 18-20 | 21-23 | 24-27 | 28-30 | 31-33 | > 33 |
60-65 | < 16 | 16-18 | 19-21 | 22-24 | 25-27 | 28-30 | > 30 |
分類は、Shvartz & Reiboldの調査に基づきます(1990)。研究所の測定によるVO2max値は、米国、カナダ、欧州7か国で成人から収集されました。
FlowウェブサービスのRunning Indexレポートにより、長期的なRunning Indexの進捗のモニタリングと10キロまたはハーフマラソンなどにおけるランニング目標達成の予測を立てることができます。
グラフの各グレーのドットは、特定の日における特定のセッションのRunning Indexを表しています。青の移動平均ラインはRunning Indexの傾向、すなわちRunning Indexの平均を示します。また、これは、グラフが上向きであれ、下向きであれ、進捗を分析する場合に確認する必要があります。
進捗チャートは、最近の平均Running Indexと、その平均に基づいた特定の距離のパフォーマンスの概算を示します。また、選択した期間の開始日から現在までの進捗を表示できます。選択した期間の個別のセッションは、セッションリストに表示され、特定のセッションのRunning Indexを確認できます。
Running Indexの要素は、最大酸素摂取量(VO2max)とランニング効率を組み合わせており、エンデュランスランニングでレースパフォーマンスの優れた予測ファクターとなります。5キロまたは10キロなどのランニングにおける速度を予測できます。
Running Indexを使用してパフォーマンスを予測できますが、人間である私たちは、十分な準備、最適なランニング環境、決断といったその他の要素の重要性も忘れてはありません。
一般的に、最大有酸素ランニングフィットネスは、段階的なトレーニングテストにおいて希望の最大値に達するまで測定されます。吸気と吐気に基づいて酸素摂取量を測定するために特別な装置が使用されます。段階的なトレーニングテスト時に、トレーニング強度を上げても酸素摂取量が上昇しない場合、最大酸素摂取量(VO2max)に達したことになります。最大有酸素ランニング速度は、VO2maxが発生した時点のランニング速度に関連します。
Running Indexは、最大下速度でランニング速度の上昇時に心拍数と酸素摂取量の間の直線関係を適用します。休息時の心拍数と最大心拍数がわかっている場合、最大有酸素ランニングパフォーマンスは、トレーニング時に心拍数と速度に基づいて概算できます。
ランニング速度と心拍数の関係は、フィットネス度が向上または減少した場合に変化します。フィットネス度が向上すると、心拍数は、一般的に最大下速度で減少し、フィットネス度が減少すると、心拍数は、一般的に最大下速度で上昇します。Running Indexは、このよく知られた現象を活用し、ランニングパフォーマンスにおいて変化を簡単にモニタリングできます。
Running Indexは、互換性のあるPolar心拍数センサーと共に使用する場合、Polar Beatモバイルアプリ上で利用可能です。ランニングセッションの後、トレーニング結果でRunning Indexが確認できます。
Polar Beatは、スマートフォンのGPS機能を使用して速度と距離が記録できます。Polar Stride Sensor Bluetooth Smartを使用して速度と距離を測定する場合、Beatでストライドセンサーをサポートするスポーツを選択していることを確認してください。現在ストライドセンサーはiOSでのみサポートされています。
Polar Beatは、心拍数とGPSの信号が記録され、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- 6 km/h / 3.7 mph以上のランニングペース
- 12分以上のトレーニング時間
- HRR値の30%を上回る心拍数
- 速度測定のためにストライドセンサーを使用するには、 ストライドセンサーの校正が必要です。
心拍数とGPS機能がオンであり、ストライドセンサーBluetooth® Smartを使用しており、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- スポーツプロファイルはランニングタイプのスポーツを選択している(ランニング、ロードランニング、トレイルランニングなど)
- 6 km/h / 3.7 mph以上のペース、12分以上のトレーニング時間
- 速度測定のためにストライドセンサーを使用するには、 ストライドセンサーの校正が必要です。
セッションの記録を開始すると算出は開始します。セッション中、赤信号などで2回まで中断しても算出は継続します。セッション終了後、M400は、Running Index値を表示し、トレーニングサマリーに結果を保存します。
心拍数とGPS機能がオンであり、ストライドセンサーBluetooth® Smartを使用しており、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- スポーツプロファイルはランニングタイプのスポーツを選択している(ランニング、ロードランニング、トレイルランニングなど)
- 6 km/h / 3.7 mph以上のペース、12分以上のトレーニング時間
- GPSを速度測定に使用する場合、GPSを「高精度」に設定する必要があります
- 速度測定のためにストライドセンサーを使用するには、 ストライドセンサーの校正が必要です。
セッションの記録を開始すると算出は開始します。セッション中、赤信号などで2回まで中断しても算出は継続します。セッション終了後、M430は、Running Index値を表示し、トレーニングサマリーに結果を保存します。
心拍数とGPS機能がオンであり、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- スポーツプロファイルはランニングタイプのスポーツを選択している(ランニング、ロードランニング、トレイルランニングなど)
- 6 km/h / 3.7 mph以上のペース、12分以上のトレーニング時間
セッションの記録を開始すると算出は開始します。セッション中、赤信号などで2回まで中断しても算出は継続します。セッション終了後、Pacer/Vantage M/Vantage M2は、Running Index値を表示し、トレーニングサマリーに結果を保存します。
心拍数とGPS機能がオンであり、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- スポーツプロファイルはランニングタイプのスポーツを選択している(ランニング、ロードランニング、トレイルランニングなど)
- 6 km/h / 3.7 mph以上のペース、12分以上のトレーニング時間
セッションの記録を開始すると算出は開始します。セッション中、赤信号などで2回まで中断しても算出は継続します。セッション終了後、Grit X/Grit X Pro/Grit X2 Pro/Pacer Pro/Vantage V/Vantage V2/Vantage V3は、Running Index値を表示し、トレーニングサマリーに結果を保存します。
Running Indexは、地形効果も考慮します。同じペースでも、上り坂のランニングは平らな地面でのランニングより生理的なストレスが高く、下り坂のランニングは平らな地面でのランニングよりもストレスが低くなります。上り坂と下り坂が考慮されるよう、高度データが有効であることを確認してください。高度データは気圧計によって収集されます。
心拍数とGPS機能がオンであり、以下の条件を満たした場合に毎回のトレーニングセッションにおいてRunning Indexを算出します:
- スポーツプロファイルはランニングタイプのスポーツを選択している(ランニング、ロードランニング、トレイルランニングなど)
- 6 km/h / 3.7 mph以上のペース、12分以上のトレーニング時間
セッションの記録を開始すると算出は開始します。セッション中、赤信号などで2回まで中断しても算出は継続します。セッション終了後、Igniteは、Running Index値を表示し、トレーニングサマリーに結果を保存します。
その他の読み物
誠に勝手ながら、ゴールデンウィーク期間中は、サービスセンターを下記の通り休業とさせていただきます。
2024年 4月27日(土)~ 5月6日(月)
※ゴールデンウィーク休業前の修理品のご返送は、2024年4月19 日(金)弊社到着分までとさせていただきます。但し、修理の内容によりましては休業前の対応が出来かねる場合がございますのでご了承くださいませ。
その他、修理のお問い合わせはサービスセンター info.jp@polar.com までご連絡下さい。