Polar Verity Sense/ Polar OH1を使った光学式心拍数計測

主な違いは装着方法です。従来のチェストストラップ心拍モニターは、心臓が拍動し、血液を循環させると生じる電気信号を測定するため、胸部に装着します。チェストストラップ心拍モニターで、チェストストラップからの心拍信号を検出し、受信データを分析するために、通常、さらにリストデバイスまたはモバイルデバイスを必要とします。

光学式心拍センサー（Polar Verity Sense/ Polar OH1）を使ったセンサーの配置にはその他のオプションもあります。センサーの配置が動きやパフォーマンスの妨げとなるようなスポーツでは上腕または前腕に装着します。ベンチプレス、バレーボール、ラケットスポーツなどの例があります。これらの生理学的制約は光学式心拍数トラッキングとセンサーの配置の多様性を利用することによって解決することができます。

腕の動きが多いスポーツ、寒い環境でのトレーニングなどの場合は、光学式心拍数測定に影響を及ぼす可能性があります。このような場合、Polar H10/H9心拍センサーは、最適なトレーニングパートナーとなります。Polar H10 / H9心拍センサーは、心拍数の急速な上昇または低下に対し、応答性がより高いため、急速なスプリントを伴うインターバルタイプのトレーニングに最適なデバイスです。

Polar H10/H9心拍センサーで、身体とフィットネスに関する詳細なHRV（心拍変動）ベースの情報を取得して、より個人に合わせたトレーニングガイダンスとして役立てることができます。

Polar Verity Sense/Polar OH1は光学式心拍数モニタリング（OHR）というテクノロジーを利用しています。病院などで使用されており、腕で肌から血流を光学的に読み取るものです。

光学式心拍センサーのLEDの明るい緑色が腕の肌の上で光り、フォトダイオードが肌から反射する緑色の光の強さを検出します。心臓が拍動すると、血液を静脈に送ります。静脈で血流が強くなると、フォトダイオードに反射する緑色の光は小さくなります。心臓の拍動と拍動の間では、血流が弱くなり、フォトダイオードに反射する緑色の光は大きくなります。肌から反射する緑色の光の強さのこのような変化により、光学式心拍センサーは心拍数を検出できます。

センサーと肌の間の動きは読み取りに干渉するおそれがあります。心拍数を正確に測定するには、センサーがぴったりと皮膚に接していることを確認してください。アームバンドを使う場合、センサーを手首ではなく、前腕または上腕にぴったりと装着する必要があります。スイミングゴーグル ストラップクリップを使用している場合、センサーと皮膚の間に髪の毛が一本も入らないようにして、こめかみの上で生え際にできるだけ近いところでストラップにセンサーを装着してください。

ラケットスポーツといった、手の動きが不規則になるアクティビティでは、腕から正確な心拍数を読み取るのは難しくなります。これらのスポーツを行う場合は、ラケットを持たない腕にセンサーを着用します。ウェイトリフティングやプルアップなどの腕に過度の圧力がかかるアクティビティを行う場合は、腕から心拍数を検出するのが難しいかもしれません。しかし、どのようなスポーツであれ、センサーを使用して、トレーニング中の平均心拍数や心拍数の推移をモニタリングしたり、正確な燃焼カロリーを把握したりできます。

寒い環境では、肌の血液循環が弱くなり、センサーが適切に読み取ることができない場合があります。これは、手首の肌を温める、またはトレーニングを行い、肌の温度を高めることにより解決できます。

タトゥーがある場合、その場所では正確に読み取れない場合があるため、ない場所にセンサーを装着してください。

光学式心拍数測定の最高パフォーマンスを維持できるよう、センサーを清潔に保ち、傷がつかないようにしてください。測定は軽い強度での小さな変化に基づき、センサーの小さな汚れでさえ、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。同様にセンサーに傷があると、LEDの光は正しい方向に反射せず、センサーのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

詳細については、 「光学式心拍数計測 | Polarについて語り合う」 でご確認ください。